ALIVE

大切な人の突然の旅立ちからどうやって乗り越えてきたのかを綴っています。

変わる気持ち 変わらない気持ち

人生本当に色んなことがある。

でもまさか自分がこんな経験をするとは思わなかった。

 

これはきっと誰もが思ってるはず。

 

当時は何もかもを現状維持したくて仕方がなかった。

彼がいた日からどんどん遠ざかるのが怖くて仕方なかった。

 

彼ママから言われた印象深い言葉がある。

「人間はね。ちゃーんと忘れるようにできてるの。だからあなたも早く忘れて次に進むのよ」

 

当時は「何を言ってるのー・・・いやだー!!!」って思ってたし、ママにも「忘れるなんていやです!」って言ってました。

 

でも今はそう思ってる自分がいる。

もちろん幸せだった時間は今でも大切な宝物。

よっぽど落ち込んでなければ「幸せだったな・・・」とほっこり思い返すこともできる。

でも、彼が「旅立ってしまったこと」に関しては0にしてしまいたい。

 

仕事帰りに寄った、彼の部屋での「最後」の時間。

一緒に笑った「最後」の笑顔。

「大好きだよ」と握り合った「最後」のぬくもり。

「じゃまたね」といって見送ってくれた「最後」の彼の生きてる姿。

「おやすみ」といって切った「最後」の電話の声。

 

ただの男女の別れなのであれば何もかもをここまで自分の中でクローズアップすることはないかもしれない。

でもこんなことになるとそうもいかなかった。

 

ましてや彼は私にとって今までで一番大好きな恋人でした。

もうこんな人には出会えないだろうって思ってた。

それぐらい大好きでした。

 

なのに「恋人」がいなくなり、「命」がなくなり、思い描いていた「未来」がなくなり、それが「自死」でとなるともう何がなんだか分けがわからない。

 

だから段階を踏んで整理してきたのは、彼への「恋愛感情」だったり、自分を責める気持ちだったり、未来への希望のもち方だったり。

 

これらが複雑に絡んでいたので、一つずつ解いて、形を変えて・・・ということを知らず知らずのうちに行ってきました。

 

昼夜問わず泣き叫んだことはどれだけあったかわかりません。

でもこういうのは心に溜めていては、後からもっともっとつらくなると思ったからその時その時で心のまま素直に感情を出してきました。

 

でもそれは医学的にも正解だったようです。

我慢していては、後からもっとひどい状態になってしまうそうです。

 

そして、泣き続けることにすごくエネルギーがいることがだんだんとわかってきました。泣き疲れて寝ちゃうってあると思いますが、もうそんなもんじゃない。

私の場合、何日もだるいまま続くことがあり普段の何気ない行動にも支障をきたすようになることがわかってきた。

特に仕事に影響するのが一番嫌だった。

周りにも気を遣わないといけないのに、こんなところでエネルギーとられてる場合じゃないって。

 

そうすると、どういった気持ちが「私」を邪魔しようとしてるのかに気づくようになり、排除するようになってきた・・・というのが正直なところがします。

 

当時はいつまでも私のそばにいてほしいと懇願してました。

でも今は私のことは大丈夫だから、あなたが選んだその場所で幸せでいてほしいと素直に思えるようになりました。

 

もちろんこう思えるのには時間がかかりました。

 

でもね、その時間が変えてくれたんだと思います。

それと今私の周りにいるみんなのためにも、また元気な私に戻りたいって思えるようになりました。

 

やっぱり、生きてるもんは強いと思う。

 

それと私の場合は「将来を約束し合った恋人」でしたが、その対象である「大切な人」が親だったり、兄妹だったり、自分の子供さんだったり、ご友人だったりと、関係性によって抱える感情って全然違うと思います。

 

だから私のこの感情が全く共感できない方もいるかもしれません。

なぜなら、私がそうだったから。

それと経過時間によっても響くことが変わってくると思います。

 

ただ共通して言えるとすれば・・・

 

今、じっとこの苦しみに耐えてる方。

ゆっくりでいい。なーんにも焦らなくていい。

ご自身の感情とトコトン向き合ってください。

いっぱい、いっぱい泣いてください。

そして変わってきた気持ち、全く変わらない気持ちを

辛いかもしれないけれど、感じてください。

それが何よりも自分への「手当て」になります。

 

そして少しづつ、泣きながらでいいので

たまにフッと空を見上げてみて下さい。

きっと何かを感じれるかもしれません。

 

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