ALIVE

大切な人の突然の旅立ちからどうやって乗り越えてきたのかを綴っています。

形を変えていくということ

衝撃的な一連から身も心もボロボロ。

周りは真っ暗。

赤の他人の幸せそうな顔ですらも見るのが辛い。

 

そしてそう思ってる自分が嫌になってくる。

こんな自分ならいない方がよっぽどいいんじゃないかとさえ思えてくる。

 

元々、自己肯定力が低いのにこんな体験をしてしまったもんだから

「私なんて・・・」という気持ちにさらに拍車をかける。

 

6年経った今でもそんな気持ちが時たま上下したりする。

 

でもこれって自分がちゃんと生きてる証拠でもあったりするんだよね。

 

会いたくて会いたくて仕方なかったあの日。

もちろん今でも会いたい。

でもそう望めば望むほど苦しくなる。

 

苦しくなると、人はそうならないように

だんだん気持ちの抱え方を

変えていこうとする。

そして否が応でも、強くなっていってしまう。

別に望んでもないのに。

 

でもそうせざるを得ないんだよね。

 

私も相当苦しみました。

どうしたらいいんだろうってすごくすごく悩んだ。

そこで、私が出した答えは

抱えているこの想いや、苦しみの形を変えていこうって。

手放せないなら、一生抱える覚悟を決めて、でも何かいい方法を考えようって。

 

初めは丸裸で、懐いっぱいにもってた。

それを大きな袋に入れてみた。

そしたら少し持ちやすくなって

動きやすくなった。

いや、動きやすくするために

袋を用意したのかもしれない。

なんならこの際どっちでもいい。

 

その袋での移動を堪能したら、

今度は大きなリュックにいれて背負ってみた。

まだまだ重いけど、でもこれで2重の袋。

 

ずんずん歩けるようになった。

「もしかして、私すごい身軽になったんじゃない?」

って錯覚までしてきた。

でも背負ったものはちゃんと肩にのしかかってる。

そして辛くなって下ろして、また開けて泣きわめく。

 

もう嫌だ。。。って思って、ひとかけらをそっと袋から取り出してリリースする。

少し小さくなったらまた一回り小さくなったカバンに詰めてみる。

そうやって、この気持ちにすぐにたどり着かないように、

大事に包んでいきました。

 

こうして、この6年間はこんな事を繰り返して

精神的にも物理的にも少しづつスペースを作ったり、

彼への想いの抱え方を変えてきた。

 

時々私は、彼はまだあの部屋で暮らしてるんだって思ったりする。

ただ「別れただけ」なんだって思おうって思ったりする。

ま、ちょっと無理なんだけどね。

 

でも、いい意味でその人のことを思わない時間を少しづつ増やす事も

生きている私たちには大事だなと思う。

 

だって生きてる私たちには未来がある。

 

未来は今しか創造できないから。

 

だから辛い気持ちは溜め込まない事。

その時その時で、ちゃんと手当することが大事。

とめどなく溢れ出てくる、この辛さは

自分でしか対応できない。

そんなことに気づかされたと思う。

 

自分がこの世界を卒業するまで

この気持ちはなくならないけど

でも抱えやすさを変えることはできるよ。

 

もちろん、時間のかけ方や形は

その人それぞれだけど。

 

頑張らなくていい。

でも諦めないでいこう。

 

 

 

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