ALIVE

大切な人の突然の旅立ちからどうやって乗り越えてきたのかを綴っています。

その日から間もなくのこと。

葬儀を終え、形式的なことも一旦は済み

普段の時間に戻る頃・・・

 

普段の時間・・・普段の時間って何?

 

目が覚めるたびに、一回一回現実を受け入れなければならない。

その度にショックがさらに襲ってくる。

そして泣かずにはいられない。

目が覚めた瞬間に大泣きする…。

そんな日々をどれだけ送ってきたことでしょう。

また、そのショックに耐えなければいけないエネルギーがどれだけ大きいことか。

 

今まで味わったことのない感情。

やるせなさ。

悔しさ。

愛しさ。

会いたい気持ち。

そして自分への責める気持ち。

 

あの時こうしてたら・・・

そんな後悔ばかりが駆け巡っていく。

 

当時、実家を離れていたのですが

後を追うんじゃないかと心配をしたのでしょう。

両親から半ば強引にひとまず実家に戻らされました。

「マンションも引き払って、仕事も辞めて、少しゆっくりしなさい」と。

 

一人でいることが怖かった私は、その時は素直に応じました。

でも・・・泣けない。

両親を気にして感情を表に出せない。

泣き狂いたいのにそれができない。

 

私の親はどちらかというとスパルタです。

だから今更どうやって甘えたらいいのかもわからなかった。

ましてや実家を出て長かったので、生活リズムを合わせることすらも億劫で仕方なかった。

さらに両親とも健在なので、私は親ですら経験したことのないことをやっているんだと思いました。

 

もちろん、身内には病死・事故死はあります。

でも自ら・・・というのはありませんでした。

 

親も必死だったと思います。

たとえ親でも経験がないと、どう言葉をかけたらいいのか分からなくて当然のことです。

 

でも、その時は自分が自分でいてることだけで精一杯でした。

身内とはいえ、他人に気を使う余裕なんて皆無です。

 

なので私は、3日でまたもとのマンションに戻りました。

親は引き止めましたが

「ここから職場に行くには遠いから」

と理由をつけました。

 

でもこの判断は正解でした。

感情は出し切らないと、前には進めません。

ましてやひどく傷ついた場合は。

その時々で対処せず、我慢しつづけたら

後になって、倍以上の時間がかかります。

 

だから決して我慢しないでください。

 

もちろん場合によっては、

我慢せざるを得ない場合もあるでしょう。

なので可能な限りの範囲で

ご自身の気持ちを手当てしてあげてください。

 

その時、その時の自分の感情に向き合うこと。

こういうときは、それが一番大事なことなのです。

 

泣きたいときに、泣き叫んでください。

旅立ってしまった大切な人の名前を大声で叫んでください。

会いたかったら、会いたいと叫んでください。

 

たとえその後虚しくなってしまっても

あなたの気持ちを無駄にしないで欲しいと思います。

 

 

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