当時、私の中にあった感情
その日から私はただ、ただ自分を責め続けていました。
周りからは「あなたのせいじゃない」と口を揃えて言ってくれたものです。
でもそんな言葉は一切こころに響きませんでした。
もうね。そう思うんだから仕方がない。
変えれるんなら、変えたかったけど全くもって出来ませんでした。
だから、それからはただ、ただ自分が思うままにいました。
無理に気持ちを変えるエネルギーすらなかった。
そして、もう結婚も出産もしない。
これからは1人で生きていくと強く誓ったのです。
でも彼のご両親からは
「時間が解決してくれるから、いつかは…」
と何度も言われました。
とはいえ、当時は彼との事を何一つ忘れたくなかった。そんな事恐ろしすぎて、悲しすぎて。
でも彼ママは
「私にとってあの子は息子だから、忘れることは無いけれど、あなたには幸せになって欲しい。子供ができたら報告してね。」
と伝えてくれました。
彼のご両親の精一杯の気持ちだと思います。
なので、当時は分からずとも一言
「はい」とだけ答えました。
とはいえ、私は彼に対して本当に
「なんで…?」
しか出てこなかった。
将来も約束したのに。
あんなに愛し合ったのに。
2人でいっぱい夢見てたのに。
私といたら絶対楽しかったのに!
そう思うと悔しくて、悔しくて。
よくマンガとかで悔しくて歯を食いしばるシーンがありますが、私も本当に何度も食いしばりました。
もちろん今までも悔しい気持ちは経験したけれど、もうそんなもんじゃなかった。
だから、正直な気持ちを言うと
私をこんな目に合わせて…なんなの!
っていう怒りにも似た感情もあったり、
でも好きで、好きで仕方なかったり。
辛かったんだよね…っていう気持ちもあったり。
本当に一言では表せない複雑すぎる気持ちでした。
そしてこの恋心をどうやって処理していいのかも分からず…。
彼の全ての決断を受け入れるには、あまりにも無常すぎたことでした。