ALIVE

大切な人の突然の旅立ちからどうやって乗り越えてきたのかを綴っています。

さらに奥へと

今年に入ってここにブログを開設してみようとかと悩んでいたこと。

そして去年あたりから、彼の遺品をもう一段階、手の届きにくい場所にお引越ししようかと思っていました。

 

そして昨夜、とうとう決行しました。

 

時間がまだあまり経ってない頃は、それはそれは目につくところに二人の写真と、手を合わせるための写真や思い出の品々に囲まれていました。

また、彼との思い出を忘れないためにもラバーズダイアリーみたいなものも書いてみたり。

でもこれ、途中で書けなくなりました。

1ページごとに質問が書いてあって、それに答えていくというもの。

初めは楽しかった。こんな状況でも。

あんなことあったな、こんなことあったな・・・って思い返せたから。

でも、質問によっては答えられないものもあった。

例えば「昨日あの人はあなたに何て声をかけてくれましたか?」

私の大事なあの人は昨日も今日も明日もいない・・・と現実を突きつけられる羽目に。

結局10日ほどで止まったままでした。

それでも大事にしてましたけどね。

昨夜「そんなこともあったな・・・」って思い返すことができました。

 

でもね・・・つらかった。

やっぱりつらかった。

真夜中にわんわん泣いた。

 

あなたは遺書で「幸せになって」と書いてくれてるけれども

今の私をみてどう思いますか?

いつまでも忘れられなくて、一生この思いを抱えていかなくちゃいけない私をどう思いますか?

 

新しい彼ができても、どこかで「また置いてかれたらどうしよう・・・」ってびくびくしてる私を見てどう思ってるの??

 

そんな感情がとめどなく溢れてきて、悔しくて悔しくて・・・。

今でも好きだよって心が泣いてて。。。

生きてさえいてくれたらって・・・。

私の幸せを勝手に決めないでって何度思ったかわからない。

 

数少ない彼ママからの手紙も読み返した。

本当に素敵なママで「あなたにもっと早く会いたかった」と言ってくれた。

そんな彼ママからのたくさんの気遣いとごめんね。。。そして最後には気丈に振る舞ってる手紙。

 

やっぱりね、誰もがわかってる当たり前のことだけど、

こんな形は誰も幸せになんてなれない。

あなたは苦しかったのかもしれない。

でも今、私も苦しい。

この感情は少しづつ、形を変えるようにはしてきたよ。

だって私は生きてるから。

最後まで生き抜くから。

あなたのためじゃない。

私のために私を生き抜くの。

 

私のおばあちゃんだったかな・・・

「やっぱりね。生きてるモンが一番強いんよ」って。

そうだと思う。本当にそうだと思う。

 

私はどこかで忘れたいって思ってる。

あんなにも忘れることが嫌だったのに。

 

私の場合は何かがあるたびに彼が頭の中でチラつくのが辛くなってきた。

でもあんな衝撃的なことは忘れることなんてできないのもわかってる。

 

だから、辿り着いたその場その場で少しづつ形を変えてきました。

写真も見えないように置いてみたり。

無我夢中で笑って、現実逃避をしてみたり。

 

そして今の私は彼が占領していたスペースを物理的にも精神的にも空けたいと思いました。

 

ちょうど部屋の中を断捨離中で、いっそのこと「それ」も片してしまいたいと。

 

私、もっともっと変わりたい。

あの頃以上にもっともっと身軽に前に進んでいきたいという気持ちが強くなったから、縛られてると思うものから解放されたかった。

「縛られてる」と勝手に思ってるのは私なんだけどね。

 

こういう感情もきっと、その人その人によって全く違うんだろうなと容易に想像がつく。

とある同じカテゴリーのブログで「あなたは自分勝手だとコメントに書かれてしまってつらい」というような記事を見かけました。

こういうブログの開設者ってきっと自分の感情を素直に吐き出すところがないのよね。

私だって同じ。

彼のことを思うと「忘れたい」なんて非道だと思う方もいるでしょう。

でもね、生きてるモンはどうにかこうにかもがきながら、毎日明日を頑張って迎えてる。

そうやって必死に生きようとしてる人に、誰が非難する権利なんてあるのだろうか。

 

「自分勝手な感情だ」という判断は、そう思った人の物差しであって、書き手にその物差しを当ててそれをぶつけるのはこの場では違うと私は思う。

 

こういう時は本当に複雑な感情になるから、それを責めないであげて欲しいと思った。

「そんな思いもあるんだな」って受け流してあげて欲しい。

そのブロガーさんも最後には「ここは私のブログです」って言い切ってたな。

うん、それが大正解だよ。

 

少し話がそれたけど、昨夜は思い出の一部も少し処分して、手の届く範囲からは少し遠ざけました。

何となくだけど、彼が少し寂しそうにしてるような気がしたから

「忘れるわけじゃないよ。また会おうね。またね。」と思い出BOXに蓋をしました。

 

久しぶりに目が真っ赤に腫れた夜でした。

にほんブログ村 メンタルヘルスブログ 自死遺族へ
にほんブログ村 メンタルヘルスブログへ